加茂昂
Title:
芽吹く絵画#1
作品解説:
芽吹く絵画とは、作者が自身のウンコをコンポストトイレで分解、堆肥にしたものを細かく砕いて絵の具の顔料にし、それをリンシードオイルや膠と混ぜて絵の具にし、そこに植物の種を混ぜて描くことで、その種が絵から発芽することを目指します。人新生と言われつつあるこの時代に、人間の痕跡(絵画をも含む)を改めて自然の循環の中に位置付ける事は可能かを実践する試みであり、発芽した植物を実際に食べるというところまでを目標としています。
プロフィール:
画家。1982年東京生まれ。2010年東京芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。
3.11後、「絵画」と「生き延びる」ことを同義に捉え、様々な土地で出会った人や出来事、歴史に向き合い、心象と事象を織り交ぜなが ら「私」と「社会」が相対的に立ち現われるような絵画作品を制作する。