坂本森海
Title:
やわらかな石 : 温泉余土
作品解説:
東海道本線熱海駅と函南駅を結ぶ「丹那トンネル」の掘削工事を難航させたことから名付けられたという”温泉余土”は、断層による岩盤の隙間を温泉や火山ガスが絶えず通過することで変成され、岩石が粘土化する特徴を持つ。 かつては石であった温泉余土が、陶芸の技法を用いて再び性質を変化させることを通して、大地の内側で起きていたことを陶芸的想像力をもって可視化させる。
プロフィール:
陶芸家。1997年生まれ。2019年旧京都造形芸術大学美術工芸学科総合造形コースを卒業。同年からシェアスタジオ”山中suplex”に在籍。様々な地域にある固有の原料を素材とし、「陶芸」の枠組みを出入りしながら作品を制作している。