みょうじなまえ
中央町６−４建物 
バーコマド 
Title：
羽化と孵化（会場：中央町６−４建物）
作品解説：
本作は旧赤線地帯に聳える元遊郭の建物を舞台にしたインスタレーションです。
作品内では荘子の「胡蝶の夢」を元に、性役割から解き放たれた存在を蝶として表現しています。
戦後、日本でも女性の美徳は処女性や貞節さにあるとされ、「聖母」と「娼婦」への二極分解が加速しました。
性と聖、美と醜、貴と賤、男と女など、相対した真理のように思えるものは、人間の「知」が生み出した側面のひとつに過ぎないのではないでしょうか。
Title：
OUR BODIES（会場：バーコマド）
作品解説：
本作は裸婦絵画のポスターに服を描き加え、そのグッズを取り扱ったミュージアムショップ型インスタレーションです。
今回の展示では主にポスター作品を中心に公開します。
長い歴史の中で、女性の裸体は数多くの男性作家に客体化・対象化され、創作のモチーフとなり続けてきました。
作品内では、ただまなざされる存在から、女性たちにとっての「Our bodies(＝私たちの身体)」を取り戻すための芸術実践を行なっています。
プロフィール：
2019年東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業。
自身のこれまでの体験を契機に、女性の身体、性、アイデンティティとその消費をめぐる問題などから作品を制作している。
主な展覧会に23年「SICF23 Exhibition部門グランプリ展 バベルとユートピア」（スパイラル）、22年「CAF賞2022」(代官山ヒルサイドテラス)、「六甲ミーツアート芸術散歩2022」（六甲山）など。
