神谷紀彰
Title:
不在は器に随う
作品解説:
熱海に吹く風は観光地の風でした。
どこの土地にも生活はある。そんな当たり前のことを忘れさせるぐらい高揚感を含んだ風でした。
熱海の中にある生活について、個人の時間をすくい上げる作品を作ってみたいと思いました。
どこかで使われていたタオルは、だれかの生活の一部になっている。
そのタオルを熱海の風で鳴らしてみたいのです。
プロフィール:
1989年東京生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科修了。
自身の作るものは全て器と捉え、服やタオルなどの日用品を陶に置き換えることを『器化』(うつわか)と呼び、それをもとに彫刻作品やインスタレーション作品を制作している。