安里槙
Title:
地と図
作品解説:
1965年に建てられた、古い建築の一角に、地と図にまつわるインスタレーションを立ちあげてみる。
形態心理学では、人が見ているものとその背後を、「図と地」と分けて説明しています。
空間に目を巡らせてみつけた、今は作られることのないガラス、いびつな間取り、時間が染みた壁。それらの位置を確かめ、手を加えることで「地・図」を作品へと組み替える。
そこで流れてきた時間と地続きに、私たちの時間を繋いでみる。
プロフィール:
1984年、沖縄県生まれ。美術家。沖縄県/千葉県在住。
2008年に琉球大学(人間科学科)を卒業後、沖縄県立芸術大学(絵画専攻)へ進学。2015年同大学院修了。2016年-2017年ミュンヘン美術院研究生。
主に光、水、風といった形のない自然現象に興味を持ち、自然の法則や人をとりまく環境・文化的状況について、身体感覚や空間知覚をもとに平面・ミクストメディア・インスタレーション等の制作を行っている。 近年は、制作を通して現実の場所の持つ諸問題へ介入し、場の特性の再生や、その場特有の気配との協働の可能性にも取り組んでいる。