ATAMI ART GRANT

2023
.11.18 ▷ 12.17
ATAMI ART GRANT 2023
参加アーティスト決定
「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、3年目となる今年は「巡 − Voyage ATAMI」をテーマにアーティストを公募。
審査員による厳正なる審査の結果、20組の認定者が決定しました。 認定者によって制作される作品は、本取り組みに共感してくださった行政・企業・個人のご協力のもと、熱海市内において広く展示されます。

参加アーティスト

制作費・滞在費支援
A  50万円(税込) 5
兼平翔太
北海道出身。コロンビア大学GSAPP修了。ニューヨーク市都市計画課アシスタントとして、同市ブロンクス区のデザインによる犯罪抑制政策の実施に携わる。また、日米の建築設計事務所にアーバンデザイナーとして所属し、都市開発、まちづくりなどをアジア、北米の諸都市にて担当。2021年に帰国しURBAN KNITを設立。現在、各種空間デザイン、パブリックアートなどを手掛ける。
宍倉志信
既存の形式に縛られることなく、祭壇やコンピューターゲーム、レクチャー的映像、健康機器、スロットマシンなどの制作を通じて儀式的体験の現在形を探ってきたアーティスト。 物語や思想を単なるフィクションではなく、実在性を持った信仰として人間に入力する装置としての「儀式」に興味を持っている。
原田裕規
1989年生まれ。アーティスト。とるにたらないにもかかわらず、社会のなかで広く認知されている視覚文化をモチーフに作品を制作している。2019年以降は断続的にハワイに滞在し、「ピジン英語」に代表されるトランスナショナルな文化的モチーフに着目。近年は日本ハワイ移民資料館、KAAT神奈川芸術劇場、京都芸術センター、金沢21世紀美術館などで個展を開催。近刊予定の単著に『とるにたらない美術』(ケンエレブックス)などがある。
副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅)
アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を"副産物"と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる"副産物"は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会はやんばるアートフェスティバル2019-2020(沖縄)、かめおか霧の芸術祭(京都)など。京都を拠点に活動。
百瀬文
1988年東京都生まれ。映像によって映像の構造を再考させる自己言及的な方法論を用いながら、他者とのコミュニケーションの複層性を扱う。主な個展に「百瀬文 口を寄せる」(十和田市現代美術館、2022年)、主なグループ展に「国際芸術祭あいち2022」(愛知芸術文化センター、2022年)、「フェミニズムズ / FEMINISMS」(金沢21世紀美術館、2021年)など。主な作品収蔵先に、東京都現代美術館、愛知県美術館などがある。
B 20万円(税込) 15
安里槙
1984年、沖縄県生まれ。美術家。沖縄県/千葉県在住。 2008年に琉球大学(人間科学科)を卒業後、沖縄県立芸術大学(絵画専攻)へ進学。2015年同大学院修了。2016年-2017年ミュンヘン美術院研究生。 主に光、水、風といった形のない自然現象に興味を持ち、自然の法則や人をとりまく環境・文化的状況について、身体感覚や空間知覚をもとに平面・ミクストメディア・インスタレーション等の制作を行っている。近年は、制作を通して現実の場所の持つ諸問題へ介入し、場の特性の再生や、その場特有の気配との協働の可能性にも取り組んでいる。
熱海シネマ
熱海に暮らし始めた2020年より活動を開始。映画館のない熱海を中心に様々な場所を使って映画を上映する試みを続けながら、街に映画があるということについて考えている。これまでの上映作品に、全編熱海ロケの映画『小さな声で囁いて』(山本英監督)をはじめ、ジム・ジャームッシュ監督『パターソン』、ドナルド・リチー監督『熱海ブルース』、黒川幸則監督『VILLAGE ON THE VILLAGE』などがある。
伊藤瑞生
1996年神奈川県生まれ。熱海市在住。ルーティンである散歩中にみたものなど自身の生活の中のシーンをもとに絵画を制作。便箋、蝋、テーブルクロス、ショッパーなど日用品を絵画素材として取り入れ、生活と制作を混ぜることで、人の営みやありようを考える。
井橋亜璃紗
ビジュアルプリントアーティスト。ロンドン芸術大学でファッションやテキスタイルデザインを学び、2017年に帰国。帰国後はテキスタイルやプリント、グラフィックデザインなど多種多様な手法を用いて「リアルからフィクションを生み出すこと」をテーマに作品を制作している。 「のせでんアートライン2021」「越後妻有 大地の芸術祭2022」などに参加。
梅原徹
1996年神奈川県生まれ。音楽家、美術家。都市・環境のリサーチやフィールドワークを通した音響作品の制作を行っている。デュッセルドルフでの在住経験を経て、2018年横浜国立大学理工学部卒業。2020年東京藝術大学大学院美術研究科修了。主な活動に個展「召喚の作法」(HAGISO, 2021)や「KAWAKYU ART EXHIBITION 2022」(ホテル川久, 2022)への参加など。
榎倉冴香
多摩美術大学を卒業後、東京を中心に制作、活動をしています。 家族や親しい友人、アーティストをカメラで撮影し、ポートレイトとして油彩で描いています。近年は”You taken by you"" というテーマで地元のカフェで滞在制作を行いました。滞在制作では普段の生活では関わることのない方たちにセルフポートレイトを撮ってもらいそれを元に油彩を制作をしました。
神谷紀彰
1989年東京生まれ。東京藝術大学先端芸術表現科修了。 自身の作るものは全て器と捉え、服やタオルなどの日用品を陶に置き換えることを『器化』(うつわか)と呼び、それをもとに彫刻作品やインスタレーション作品を制作している。
坂井存+TIAR
美術家。1948年福岡県久留米市生まれ、1971年日本大学卒業。日本の典型的な団塊世代ビジネスマンとして働くかたわら作家活動を展開。1996年よりゴムチューブ巨大彫刻を美術館やギャラリー等で発表。1999年より作品を背負い各所を訪れる《重い荷物》ストリートパフォーマンスを開始。国内・世界各所でパフォーマンスを行う。2020年より田主丸藝術研究所(TIAR)に参加。
土井健史
1974年滋賀県生れ。現在、大成建設株式会社建築設計3部室長。2021年よりアート活動開始。瀬戸内国際芸術祭2022、六甲ミーツ・アート芸術散歩2022、中央線芸術祭2022出展。雑誌Casa BURTUS 2022見逃せないアート100選出。日常の風景に何かを付加することで、場所やモノの背景や理由を顕在化する作品を制作している。作品を見た鑑賞者が、自由な想像と感情を抱き、作品の意図を読み解こうとする行為こそが新たなアートへの向き合い方だと示唆する。
中村岳
ぼくは北海道に生まれ育った。北海道は日本文化の辺境であり、伝統に触れるチャンスが少なかったと自覚する。寺院などにカルチャーショックと、まるで異文化のように感じた。日本に生まれながら、自分自身の中から失われてしまった「文化の再構築」を目指すように創作。東京の美術大学で油絵を学んだ。日本建築と絵画の関係を検証することにより、立体作品を制作している。
水田雅也
1998年愛知県生まれ。九州大学大学院芸術工学府デザインストラテジー専攻修了。「動物と人間の関わり方」をテーマに活動。対象となる動物と人間の関わりについて調査し、その中で生じた矛盾や違和感を起点に作品制作を行う。
みょうじなまえ
2019年東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業。 自身のこれまでの体験を契機に、女性の身体、性、アイデンティティとその消費をめぐる問題などから作品を制作している。 主な展覧会に23年「SICF23 Exhibition部門グランプリ展 バベルとユートピア」(スパイラル)、22年「CAF賞2022」(代官山ヒルサイドテラス)、「六甲ミーツアート芸術散歩2022」(六甲山)など。
安村卓士
1995年広島県生まれ。触れてあそぶ「おもちゃ作品」を作る。手近なものやできごとをパズルのように組み合わせると、かたちが生まれる。それは工作あそびやカラスの巣づくりのように、誰にでもできる一つのあそびである。そのあそびの方法を、作品によって提示する。秋田公立美術大学大学院複合芸術研究科修了。近年の展覧会に、個展『いったりきたり/たったりすわったり』(鴨江アートセンター、浜松、2022)など。
羊喘兒
メディア・アーティスト。東京と上海を拠点とした活動している。様々なビジュアル・テクノロジーを使い、消費主義の分脈における、現実である巨大な人造物は、どのように計算、生成、配置されるのかをテーマに創作活動を行い、リアリティの虚構性を捕捉する。作品は、3331千代田アートセンター、YCC横浜創造センター、東京科学未来館、Calm&Punk Gallery(東京)、鳳甲美術館(台湾)、時代美術館(成都)、PSA当代芸術博物館(上海)などにて展示された。
渡邉顕人
1995年岡山県倉敷市生まれ、2023年慶應義塾大学修士課程修了。 ドローンで蜘蛛の巣を構築する。糸はその場所の物体や事象を結ぶことで、多義的な意味を持ち始める。一見無作為に張られたように見える無数の糸は、環境条件を基にした幾何学的なアルゴリズムによって構成されている。それは実際の蜘蛛が美しく単純な秩序から多様なあらわれを作り出すような、生命的な現象を空間化しようとする試みである。

審査員

襟川文恵
Fumie Erikawa
横浜美術館
ソーシャルリレーション担当リーダー
石油系商社、生命保険会社、婚礼装花企画会社、茶道家元事務局での勤務を経て、2005年から森美術館でディベロップメント業務を担当。同館の個人・法人のメンバーシップ運営に携わる。2013年から現職。ファンドレイジング、外部(個人・法人・団体)との連携事業企画などを展開するかたわら、町の文化インフラとして「人々の暮らしに必要な美術館」を目指して活動中。
來住尚彦
Naohiko Kishi
アートプロデューサー、演出家
早稲田大学卒、(株)東京放送ホールディングス(TBS)入社。「赤坂BLITZ」「赤坂サカス」の企画立案。 2015年(一社)アート東京 設立。日本各地で「Art Fair Tokyo」をはじめ、「artKYOTO」「art stage OSAKA」プロデュース。アートを軸に様々な事業を企画制作。テレビ番組や舞台、イベント、コンサート、音楽ソフトのプロデューサー、演出家として活動する他、地方自治体や行政機関のブランディング等を手がける。2021年はシンガポールに本社を置くArt Tokyo Global Pte Ltdを設立。 NFTアートを用いた映画製作を手掛ける。文化庁文化審議会文化経済部会委員、観光庁観光戦略有識者会議メンバー、名古屋芸術大学芸術学部 特別客員教授。
隈研吾
Kengo Kuma
建築家、東京大学特別教授・名誉教授
1990年隈研吾建築都市設計事務所を設⽴。これまで30か国を超す国々で建築を設計し、(⽇本建築学会賞、フィンランドより国際⽊の建築賞、イタリアより国際⽯の建築賞、他)、国内外で様々な賞を受けている。その⼟地の環境、⽂化に溶け込む建築を⽬指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、⼯業化社会の後の建築のあり⽅を追求している。
施井泰平
Taihei Shii
スタートバーン株式会社代表取締役
株式会社アートビート代表取締役
東京大学生産技術研究所客員研究員
美術家、起業家。スタートバーン株式会社代表取締役、株式会社アートビート代表取締役、東京大学生産技術研究所客員研究員。2001年、多摩美術大学卒業後「インターネットの時代のアート」をテーマに美術制作を開始。2014年、東京大学大学院在学中にスタートバーン株式会社を起業し、アート作品の信頼性担保と価値継承を支えるインフラを提供。事業の中心である「Startrail」は、イーサリアム財団から公共性を評価されグラントを受ける。東京藝術大学非常勤講師、経済産業省「アートと経済社会を考える研究会」委員などを歴任。
中野善壽
Yoshihisa Nakano
東方文化支援財団 代表理事
1944年生まれ。伊勢丹、鈴屋を経て台湾企業3社の経営陣の一人として経営に携わる。 その後、2011年 寺田倉庫へ。2018年モンブラン国際文化賞受賞。 1991年から台湾在住。2015年より中華民国(台湾)文化部国際政策諮問委員(顧問)現任。現在は、東方文化支援財団 代表理事、ACAO SPA & RESORT 代表取締役・CEO。著書に 「ぜんぶ、すてれば(ディスカバー21)」、「孤独からはじめよう(ダイヤモンド社)」 がある。
南條史生
Fumio Nanjo
美術評論家
慶應義塾大学経済学部、文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。国際交流基金(1978-1986)等を経て 2002年より森美術館副館長、2006年11月より2019年12月末まで森美術館館長。過去にヴェニス・ビエンナーレ日本館(1997)及び 台北ビエンナーレ(1998)コミッショナー、ターナープライズ審査委員(ロンドン・1998)、横浜トリエンナーレ(2001)、シンガポール・ビエンナーレ(2006、2008)アーティスティックディレクター、茨城県北芸術祭総合ディレクター(2016)、ホノルル・ビエンナーレ キュラトリアルディレクター(2017)等を歴任。近著に「疾走するアジア~現代美術の今を見る~」「アートを生きる」など。
三輪美恵
Mie Miwa
株式会社JTB常務執行役員
東日本旅客鉄道株式会社入社、商業施設の開発・運営、新規事業、海外事業、品川大規模開発などの仕事に取り組む。2021年ATAMI ART GRANTと連携しJREモールにてアートの紹介と販売をスタート。2015 年株式会社アトレ常務取締役成長戦略室長、2017年東日本旅客鉄道株式会社 執行役員 事業創造本部部門長、2022年6月より株式会社JTB常務執行役員就任。地域交流とCX promotionを担当。

開催概要

タイトル:ATAMI ART GRANT 2023(アタミアートグラント 2023)
テーマ:「巡 − Voyage ATAMI」
イベント会期:2023年11月18日(土)〜12月17日(日)
会場候補地:ACAO FOREST その他熱海市内(調整中)
主催:PROJECT ATAMI 実行委員会
協賛:東方文化支援財団
協力:布団祭

お問い合わせ

PROJECT ATAMI 実行委員会事務局
(〒413-0101 静岡県熱海市上多賀1027-8 ACAO SPA &RESORT 内 )

E-mail
info@projectatami.com