石﨑朝子

Title:

CITY OF A/M/P

作品解説:

熱海は、山が海に迫った地形が生み出す景観が印象的だ。市域の約半分が傾斜地である熱海は、平地確保のための大規模な都市開発が進められてきた。海岸を埋め立て、山を切り開くような開発のサイクルによって、土砂が人為的に動かされ、風景が変わっていく様を作品を通して考えている。タイトルは、1960年刊行の「熱海市総合都市開発計画構想案/CITY OF ATAMI MASTER PLAN」から引用している。

プロフィール:
1996年栃木県出身。ストリートのリアリティから出発した表現をテーマに、彫刻・映像・パフォーマンスを用いて制作活動を行う。 2023年武蔵野美術⼤学⼤学院造形研究科修⼠課程美術専攻彫刻コース 修了。 渋谷の坂と身体の関係をモチーフにした《City Angle》(2021)、スケーターやグラフィティライターによる街へのアクションから連想した《トレーシング・シティ》(2022-23)など、都市空間のフィールドワークを通して、都市の他なる視点を再構築する作品を発表している。