副産物産店(矢津吉隆 + 山田毅)

Title:

廃景/熱海リサーチプロジェクト2024

作品解説:

副産物産店の二人は廃墟や荒廃した事物に惹かれる側面がある。共通してもつ「終末的景色」に対する憧憬は、副産物産店の活動の根底に流れている。退廃的な景色には人の生命や生活の陰影が色濃く現れ、歴史や時間の流れを内包している。今回の熱海の展示では、2023年に制作した副産物自動販売機を熱海の副産物で再構成。おみくじや熱海の副産物が入った商品を自動販売機で購入し、廃景マップをもとに街を巡ることでさらなる熱海の魅力を発見して欲しい。

プロフィール:
アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を"副産物"と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる"副産物"は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会は、MIND TRAIL 2023 奥大和 心のなかの美術館(奈良)やんばるアートフェスティバル2019-2020(沖縄)、かめおか霧の芸術祭(京都)など。京都を拠点に活動。