石山未来

Title:

温泉の脳葉

作品解説:

熱海という場所は今も昔も「温泉」あってこその場所である。そのものの価値は時代によって変化しながらも今も保ち続けている。かつて存在していた献上湯のように、熱海から全国へ熱海のエネルギーが分配できたら──。わたしは絵画でそのエネルギーを蘇らせたい。しなびた脳葉に温泉を与えるように、叩きながら滑らせながら熱海で描く。
温泉を飛び越えた未知なる力が生まれるかもしれない。

◆ATAMI ART RESIDENCE キュレーション特別企画
キュレーター:黒沢聖覇
参加アーティスト:石山未来佐藤浩一Monica Hapsari
キュラトリアル・アシスタント: Phiraya Ardwichai
協賛:桐朋高校31期吉祥寺会、VOLOCITEE、徳弘有紀、花園アレイ、平澤賢治、五十蔵
協力:株式会社The Chain Museum / ArtSticker

プロフィール:
北海道生まれ。関東在住。2022年に多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻を卒業後、2024年に東京藝術大学院美術研究科油画研究分野絵画専攻修士課程を修了。象徴主義的な神秘主義、人類の信仰心などに興味を持ち、文化人類学を通して人間の感情という現代の我々に必要不可欠な命題を再定義する制作研究を行う。 近年は東ヨーロッパへの宗教施設や墓地、祝祭や民族文化といったリサーチから、作品を通して『悪』を考える。