Monica Hapsari

Title:

ガルバ(子宮)

作品解説:

「ガルバ」とは、古代ジャワ、インドネシア、金剛乗仏教、あるいは東アジア仏教の大部分における用語で、究極的には性別を超えた特質を持つ神聖なる女性性の力である子宮の領域(胎蔵)として理解されています。この作品は、インドネシア産の米繊維/ダーメン紙と天然染料として芸者の赤い口紅に使われるベニバナ紅花を使用することで、日本とインドネシアの両方のガルバにまつわる神聖な女性の力や儀式的な観点を結びつけ、同化させています。

プロフィール:
モニカ・ハプサリは、インドネシアのタンゲランを拠点とするアーティストです。彼女の作品は、ヌサンタラの古代の知恵と現代科学を融合させ、人間の不完全さや自然との共存をテーマとしています。視覚芸術、音楽、パフォーマンスなど、多岐にわたる表現活動を通して、古代の知恵を現代に蘇らせ、新しい価値観を提示しています。特に、声帯の不完全さに着目し、それを芸術表現に取り入れるユニークな試みが特徴のアーティストです。 ◆ATAMI ART RESIDENCE キュレーション特別企画 キュレーター:黒沢聖覇 参加アーティスト:石山未来佐藤浩一Monica Hapsari キュラトリアル・アシスタント: Phiraya Ardwichai 協賛:桐朋高校31期吉祥寺会、VOLOCITEE、徳弘有紀、花園アレイ、平澤賢治、五十蔵