risa taoka

Title:

PRIVATE UTOPIA

作品解説:

地元に馴染めなかった私にとって、熱海は羽をのばせる楽園でした。私は、粘土を練り絵の具を混ぜることで、何層もの地層のような状態を作り、内面的な風景を表現します。今回は、何年も見てきた熱海を大きく描き、年月が経ち曖昧になった思い出、実際より鮮烈に焼き付いた記憶、今感じていることなどを、何層にも重ねました。一見熱海の風景には見えないものもあるかもしれません。けれどそれを含んだ全てが、私のプライベートユートピアである熱海の魅力なのです。

プロフィール:
1990年生まれ。神奈川県出身。幼少期に多くの時間を熱海で過ごす。武蔵野美術大学基礎デザイン学科を卒業後、広告会社に就職する。アートディレクターとして働きながら、2020年より作家活動を開始。現在はアクセサリーや立体作品などの制作に専念している。有機的なフォルムと色彩は幼い頃に見た夢からインスピレーションを得ており、内的風景を描いている。Rakuten fashion week TOKYO2020 参加。