小西隆仁

Title:

熱海における部分と全体

作品解説:

「熱海における部分と全体」は、個々人の熱海とその空間の関係を集積し、一つの大きな地図として再構成するプロジェクトです。参加者は、熱海の部分的な地図片を頼りに、自身と熱海の関係を問うゲームを通じて、その経験を主観的な地図として記録します。集められた地図片がつくる大きな地図を通じて、もうひとつの熱海を共同で思索します。観光と地域の生活が共存する熱海の現実を捉え直す動的な実践です。

プロフィール:
1995年、大阪府生まれ。建築設計/デザインリサーチャー。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程建築専攻修了。建築的実践を通じて、都市やまちに介入し、ささやかな社会変革を思索する。近作に、東京郊外の超高齢化ニュータウンに移住し、生活を通じた私的空間の公的活用のための小さな建築の企画・提案を連続的に行うデザインリサーチがある。