参加アーティスト決定

2024. 11.02 ▷ 12.01 
開催予定
ATAMI ART GRANT 2024
参加アーティスト決定
「ATAMI ART GRANT」は、アーティストの制作活動支援を目的とした取り組みで、4年目となる今年は「超 -Beyond ATAMI-」をテーマにアーティストを公募。
審査員による厳正なる審査の結果、20組の認定者が決定しました。
認定者によって制作される作品は、本取り組みに共感してくださった行政・企業・個人のご協力のもと、熱海市内において広く展示されます。

参加アーティスト

制作費・滞在費支援
A  50万円(税込) 2
B 20万円(税込) 18

審査員からの審査コメント

  • 襟川文恵
    Fumie Erikawa
    横浜美術館
    ソーシャルリレーション担当リーダー
    ATAMI ART GRANTは4回目を迎えました。時を経て、熱海での制作・展示を目指す作家たちの内側で、「わたしの熱海」が醸成してきていることを感じます。自己表現を熱海に嵌め込むのではなく、変わりゆく熱海と向き合い、迷う。そして、戸惑いの中から自信をふり絞る。審査資料からは、そんな挑戦者たちの姿が浮かび上がります。どんな創意が熱海に新たな変容をもたらすのだろう。この期待は、これからも膨らみ続けると確信しています。
  • 來住尚彦
    Naohiko Kishi
    プロデューサー、名古屋芸術大学 学長
    ひとは安定を求める
    然し乍
    世の中は不安定の中にある
    其れは世の中が変わり続けているということである
    先ず
    今回ASG’24に御参加頂きました表現者の皆様に
    敬意を評します
    アートの可能性は勿論無限大です
    然し乍
    我々が出来ることは間違い無く有限です
    だからこそ
    繋いで行かなくてはいけないのだと思います
    熱海という『地』と
    皆様の『智』
    ふたつの『ち』が重なり合う其の瞬間を
    心より楽しみにしております
  • 隈研吾
    Kengo Kuma
    建築家、東京大学特別教授・名誉教授
    ATAMI ART GRANTも4年目を迎え、熱海というまちをしっかりとリサーチし、そこから着想を得た作品がより多くなってきていると感じた。まちと一体となったアートイベントとしてはとても良い傾向で、他のアートイベントと比較してもまちとの一体性を強く感じるアートが多かった。リサーチをベースとした作品が多いという関係上、イベントを仕掛けたりや映像ベースの作品が多かったというのも印象深く、その一方で場所にフォーカスしてアートを作り上げていくという作品も見られ、まさに世界から多様な作品が出揃ったと言えるだろう。それぞれのアートが場所と一体となって力を発揮することを期待している。
  • 施井泰平
    Taihei Shii
    スタートバーン株式会社代表取締役
    株式会社アートビート代表取締役
    東京大学生産技術研究所客員研究員
    毎回、提出されたプランを見て、その実現された様子を具体的に想像しながら審査していますが、実際の展示が想像通りであることは少ないです。プランを魅力的にする力も重要ですが、アートは鑑賞者にどのような体験をもたらすかが最も大切です。審査で落選した方々は、想像をプランに具体化する訓練を、通過した方々は実際の作品をより良いものにするために全力を尽くしてください。今年も実際の展示を見るのを楽しみにしています。
  • 中野善壽
    Yoshihisa Nakano
    東方文化支援財団 代表理事
    アーティストの皆様、この度は熱海創生に向け、アートの面からご参加いただき、ありがとうございます。熱海が皆様のベースの上に立って、必ずやアート文化の街になれると信じております。より多くのアーティストが生活を楽しみながら創作をする街、それをサポートできる街、地域の方達と人間的に繋がれる街、になれば良いなと心から思っております。今回ご縁をいただいた方はぜひとも、熱海市民にアートを意識してもらい、仲間として熱海市民と交わっていただければ幸いです。残念ながら枠数の関係で選に漏れた方、来年はさらにステップアップしていく予定でおりますので、また来年こそ、という気持ちでご参加いただき、共に未来の熱海の中で仲間として絆を強くしていけることを願っております。
  • 南條史生
    Fumio Nanjo
    キュレーター
    美術評論家
    4回目となる今回は、応募者もだいたいどのような文脈(つまり会場、自然、歴史、人々など)が背景となるイヴェントなのかと言うことがわかっているためか、熱海と対話する試み、街に進出する試み、自然を取り込む試み、などがバランス良く提案された印象がある。それらの提案の中でどれが実現可能なのか、実現したときに本当に狙ったように見えるだろうかなど、色々と検証、想像しながら審査した。この手の公募展は、審査員もその想像力を審査されているようなものだ。
    私が意を配ったのは、アイデアの面白さだけで無く、完成した時に質を感じさせられるかどうかである。それをイメージできるものにチャンスを与えたつもりである。
  • 三輪美恵
    Mie Miwa
    株式会社JTB常務執行役員
    一般社団法人 日本ショッピングセンター協会 理事・情報委員会委員長
    SC経営士会 副会長
    今回も国内海外からたくさんのご応募をいただきありがとうございました。「熱海で実現したいこと」に自分の人生の経験を重ね合わせたり、熱海の歴史を紐解いたりと、さまざまな切り口でのアプローチと表現をしていただき、たくさんのユニークな作品に出会えました。これらの作品を通じて、多くの方々にこれまでとは違った熱海の魅力に触れていただけたら嬉しく思います。

一次審査員

  • 冠 那菜奈(ATAMI ART GRANTプログラムディレクター)
    改めて今年のGRANTにご応募くださった全てのみなさまに感謝の意をお伝えしたいと思います。
    本当にありがとうございました。
    応募いただいたプラン一つ一つに目を通しながら、みなさんが想像・創造してくれる新しい熱海の形がこんなにもたくさんあり、これが全て実現できたらどれだけ面白い熱海になるだろうと、刺激をたくさん頂きました。「超 -Beyond ATAMI-」をテーマに今年は審査方法も新たな仕組みを取り入れ、より公平性・透明性高く審査を進めました。国内外から選ばれた、様々な概念や垣根を超え、熱海の新たな価値や意味を見出してくれる作品プランがどのような形で実現し、熱海と響き合うのか、楽しみで仕方ありません。
    ぜひご期待いただきたいと思います。
  • 吉田山(ATAMI ART RESIDENCEプログラムディレクター)
    2024年のテーマが「超 -Beyond ATAMI-」ということで、国内外からスーパーなプランが届けられたと思います。初めて応募する方の熱海の文脈を踏まえてのプランや、一度GRANTに参加されて、さらにそれを踏まえて超アップデートするプランなど、意欲的かつ熱海が持つ多面体を映し出すものになっていたと思います。それぞれが意欲的で僅差だったと思います。ご応募ありがとうございました。
  • 鳥本 健太(METAプログラムディレクター)
    初年度から応募プランを見てきた中で、今年は特に熱海でどの様に作品を展開したいかという具体的な案が多かったように感じました。
    様々な評価の軸があるなかで私が重視させていただいたのが「表現が展示場所の制限にとらわれず、どれだけ熱海の街にはみ出しているか」という点です。
    選ばれた皆さんの作品や展示がプロジェクト全体の中で相互に作用し、どのようなコミュニケーションや熱量が生まれていくか、非常に楽しみです。
  • 鳥巣 峻史(キュレーター、アートディレクター)
    今年から初めて審査にかかわらせていただきました。熱海という特性を繁栄したプランが多く、どれも魅力的なプランでした。その分審査は難航しましたが、その中で熱海のパワーと作品のパワーが相乗効果でさらにパワーを増す作品が選ばれたように思います。親しみと新たな発見のある作品が集まるGRANTになることを期待し、今から実際に作品が現実となるのが楽しみです。
  • 三木 仙太郎(アート/空家 二人 代表)
    全体として、まとまっているプランが多かった印象です。その中で、アーティスト皆さんの野望や欲望が見える、もしくは逆に、熱海に住む方や、来訪する観客とアートの関係性を考えたプランに、私は高い得点を付けました。AAGの本質はコンペティションではなく、展覧会です。選出されたアーティストの方々は、これからが本番です。共に、良い展覧会をつくりましょう。
  • BYNAM(アーティスト)
    昨年はアーティストとして出展する傍ら、コーディネーターとしても参加いたしました。今年は第一次審査から参加し、5組のアーティストを担当することとなります。
    私の審査方法についてですが、7つの評価基準に基づき加点方式で審査を行い、上位5つのプランを選出いたしました。
    応募されたプランは全体的にサイトスペシフィックなものが多く見受けられましたが、最終的に選定した5組は、地域性にとらわれず再現性の高い作品や体験をつくるアーティストを評価させていただきました。
  • 須藤 菜々美(コミュニケーションデザイナー)
    皆さんのエネルギーの籠もったプランの数々に、審査が終わるころにはヘトヘトの状態でした。
    コーディネーションも担当するにあたって、ホワイトキューブではない、様々な営みの痕跡ある展示会場で、どのように作品が立ち上がってくるのかということを想像しながら審査しました。
    また、「超 -beyond ATAMI-」という今年のテーマに基づき、熱海内外へと風を通すようなイメージを持つ作品を評価させていただきました。
    個や民俗、自然観、歴史など、あらゆるスケールの物語がこの地を出入りすることで、GRANTが継続的で豊かな運動体となるよう、実現に向けても引き続き見守っていただけると嬉しいです。

開催概要

タイトル:ATAMI ART GRANT 2024(アタミアートグラント 2024)
テーマ:「超 -Beyond ATAMI-」
イベント会期:2024年11月2日(土)〜12月1日(日)
会場候補地:ATAMI ART VILLAGE その他熱海市内(調整中)
主催:PROJECT ATAMI 実行委員会
協賛:東方文化支援財団
協力:株式会社マチモリ不動産、Atelier&Hostel ナギサウラ

お問い合わせ

PROJECT ATAMI 実行委員会事務局
〒413-0101 静岡県熱海市上多賀1027-8 ACAO SPA & RESORT内
E-mail info@projectatami.com