河野円

Title:

サイバー南無南無 熱海

作品解説:

箱根山と伊豆半島の影響を受け、温泉が豊富に湧き出る複雑で表情豊かな熱海。「サイバー南無南無」はこれまで、仏教美術とテクノロジーアートの融合に取り組んできました。今回は、静岡県の3D都市データ「VIRTUAL SHIZUOKA」を活用し、自然と歴史が息づく熱海を舞台に新たな表現を模索します。データと仏教美術が織りなす新しいアートをご堪能ください。

 

◆特別プログラム「META ATAMI -Story of Artificial Technoscape-」

「META ATAMI – Story of Artificial Technoscape-」は、熱海に残されたテクノスケープ(技術景観)と、土地に根ざした資源、環境、歴史といったランドスケープ(自然景観)の要素を並列的に取り扱い、テクノロジーと自然、現実と仮想、過去から未来、人間と非人間の関係において、超芸術的な視点から探求するアートプログラムです。

今回招聘する5組のアーティストは、AIやVR/AR、SNSなど、それぞれ異なった技術的なアプローチから、熱海の多層的な姿を描き出します。彼らが再解釈を試みるものは、100万年前にフィリピン海プレートとの衝突によって形成された伊豆半島の地形であり、点在している縄文の遺跡や仏教美術、そして観光地としての人々の営みであり、いままさにに熱海で感じられる波の音であったりします。

時空を超えてテクノロジーと交差した先に現れる熱海の姿を、是非ご覧ください。

META ATAMI – Story of Artificial Technoscape
ディレクター:鳥本健太
キュレーター:吉田理穂
アーティスト:河野円たかくらかずきDamjanski永井ミキジNIINOMI

プロフィール:
1984年生まれ、広島出身。 私はADHDの診断を受け、鬱や躁鬱状態に悩んでいました。2018年、YouTubeで「テクノ法要」に出会い、その世界観に引き込まれました。毎日聞くことで心が軽くなり、この恩恵を他の人にも伝えたいと考え、仏教美術とテクノロジーアートを融合したサイバー南無南無を設立しました。AR、VR、AIなどの技術を用いて、多くのクリエイターと共に活動し、作品を通じて人々に感動を届けたいと考えています。