Bady DalloulBady Dalloul
バディ・ダルル(1986年パリ生まれ)はフランスのマルチメディアアーティストで、歴史的な出来事、個人的な事実、そしてフィクションを絡めた作品を制作しています。彼の作品には、自身の遺産と世界的な移民問題についての社会学的、歴史的考察が込められています。ダルルは、領土の境界線について考察しながら、西洋を中心とした歴史学と知識の生産のあり方に疑問を投げかけます。ドローイング、ビデオ、オブジェを通して、ダルルは、想像と現実の間の対話を促し、歴史記述の論理を問います。
2017年にアラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe)から「アラブ現代創作のためのアラブ世界研究所友の会賞」を受賞し、アラブ近代美術館(Arab Museum of Modern Art Mathaf Qatar)での個展を開催しました。
主な個展に、Untilthen ギャラリー(Untilthen Gallery)、アレクサンドラ・デ・ヴィヴェイロスギャラリー(Alexandra de Viveiros Gallery、ともにパリで2016年)、パリ国立高等美術学校( l’ENSBA de Paris、2015年)など。主なグループ展に、パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo、パリ)、ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou、パリ)、グルベンキアン財団(Gulbenkian Foundation、リザボン)、バレンシア近代美術館(Valencia d’Art Modern – IVAM、バレンシア)(いずれも2020年)、Warehouse 421(アブダビ、2019年)など。